(七左衛門井出家蔵)
入置申小作証文之事
一田合壱町弐反八畝拾歩
此小作米三拾俵弐斗六升 内拾壱俵御年貢斗り
右之田当辰ノ年以勝手小作仕候処実正也、然ル上は御年貢米は不及申縄俵等ニ至迄吟味仕上納可申候、其上皆済之儀は来ル十一月中旬ニ至候ハゝ急度皆済可申候、若風損旱損水損等之儀有之候とも、御検見入ニ相成不申候ハゝ、用捨ヶ間敷儀決而不申皆済仕候間、此証文御返可被下候、為後日小作証文仍而如件、
文政三庚辰年正月 七左衛門村
小作人 治兵衛(印)
門平殿
入置申役引請証文之事
一高拾石也
右は貴殿御所持之田地内高以勝手請負仕候処実正也、然ル上は右之高拾石ニ相掛り候越ヶ谷宿御伝馬并村方地役大切ニ相勤、御役之儀ニ付何様之儀出来候共、我等請負候上は貴殿江少も御苦労掛ケ申間敷候、尤役給金之儀は村並之通り高拾石ニ付金壱両之勘定ヲ以、為給金壱ヶ年ニ金壱両ツゝ可被下候、為後日依而如件、
文政三庚辰年正月 七左衛門村
小作人 治兵衛(印)
同村 門平殿
口入人 平右衛門殿