二四七 安政二年十二月 御役所金拝借証文

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(西新井新井省三家蔵)

【表紙】

 「 上

       西新井村

        名主 藤太郎 」

  御役所金拝借証文之事

 一金壱両壱分也     但シ御利足年壱割

右は御役所金拝借奉願上候処願之通被 仰付、書面之金子被為御渡慥ニ奉請取候、返納之儀は来ル辰之十二月十五日限り元利共急度返上納可仕候、尤御用ニ付御取立被 仰付候節は、右日限ニ不拘何時成共其節迄之利金相済、元利共早束【ママ】上納可仕候、若拝借人共何様之子細出来上納方差滞候節ハ、差上置候質地御取立被仰候共、御差図次第上納可仕候、万一御払代金ニ而不足仕候ハゝ、是又村役人引受早束上納仕少茂御差支無之様可仕候、右ニ付聊以テ御願ヶ間敷申上間敷候、為後日拝借証文差上申処仍而如件、

  安政二卯年十二月 西新井村

            拝借人名主  藤太郎(印)

               百姓代 三之丞(印)

            引受人組頭  助右衛門(印)

 御会所様

   質地証文之事

 土合耕地

 一下田六畝廿歩      持主 藤太郎

   代金壱両壱分

右は御役所金拝借被 仰付、右地面水帳引合書面之地所為質地差上、然ル上は元利共相滞候節は何時ニ而も右地所村買請ニ仕代金上納可仕候、右払代金ニ而不足仕候ハゝ村方ゟ足金仕上納少茂滞申間敷候、尤地所之義ハ質地書入等は勿論、荒地ニ相成居候地所ニ而は無御座候、為後日質地証文差上申処仍而如件、

 安政二卯年十二月 西新井村

           拝借人名主  藤太郎(印)

              百姓代 三之丞(印)

           引受人組頭  助右衛門(印)

 御会所様