二六九 享保十七年一月 古利根川等差配申渡

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(『触書中』市史編さん室蔵)

     覚

一古利根川・江戸川・綾瀬川其外葛西用水御普請所、并用水悪水圦樋等水方共〻今度我等懸リニ候条、向後伊奈半左衛門并御普請役之者見分可令吟味候間、可得其意候、

一御普請御用ニ付罷越候節御普請役并半左衛門家来等ニ至迄、金銀米金衣類諸道具如何様之軽キ品ニ而茂、音物一節【切】差出申間敷候、

  附右品〻借引仕間敷候事

一賄之義所〻有合候野菜を以、一汁一菜之外堅出すへからす候、尤相定候木銭取之惣而馳走ケ間敷義曾而仕間敷候事

一右御用中当用之品売渡候ハゝ、所相応之直段を以即時ニ代物取之、直段下直ニ売申間敷候事

一人馬附送リ等之義五里を限、百姓役ニ差出其余ハ相応之賃銭可取之候、

一御普請願之場所出来候ハゝ、壱ヶ所限相目論見帳面ニ記麁絵図相添願書差出可請吟味候、勿論無益之御普請相願間敷事

一御普請仕立候節、役人差図を請竹木人足等不滞様ニ可仕候、

一御普請出来候節、壱ヶ所限目論見御入用積リ伺証文之写、半左衛門奥判を以可相渡候間、名主組頭百姓立会出来形引合相改、竹木代人足賃扶持米等請取之相違無之ニおゐてハ其趣書付印形可差出事

一満水之節ハ不限昼夜村中罷出、御普請所破損不仕様随分防可申事

一出水有之節は最寄役人江早速可注進事、尤常〻共〻御普請所損候ハゝ、少〻之儀ニ而茂早速訴可出事

一用水堰等組合普請百姓役ニ而、諸色入用金等割合出候場所茂、出来方帳半左衛門奥印を以可相渡候間、組合村〻名主組合百姓立会出来方ニ引合、相違於無之ハ割合金出之請取手形可取事

右之趣堅可相守之、若相背候族於有之ハ越度ニ可申付者也、

  子正月駒 肥後

          御料私領村〻名主年寄百姓

古利根川・江戸川・綾瀬川其外葛西用水御普請并用水悪水圦樋等、水方共ニ御普請之義ニ付 駒木根肥後守殿御触書被差出候間、披見之上村順能相廻墨付よこれ無之様ニ可致候、

右御触書写別帳相添遣候間、村〻請書致印形村順次第早〻相廻し我等役所江可相返者也、

  子二月 伊半左衛門

            武州 淵江領

            武州 谷古田領

            同国 八条領

            同国 赤山領

            同国 見沼領

                戸塚村

                大門宿