(西方須賀家蔵)
乍恐以書付を御願申上候
一埼玉郡八条領西方村 名主平内組下百姓又四郎
一葛鹿【飾】郡小金領深井村 名主久兵衛組下百姓夏右衛門
右は葛鹿郡松伏領川藤村名主喜兵衛御願申上候、此度八条領西方村百姓又四郎次男又右衛門夫婦之者共、小金領深井村百姓夏右衛門弟江養子ニ差遣候様世話仕、双方親類内ニ御座候ニ付内談相究り申候、依之右養子又右衛門夫婦之者共、御関所無相違御通シ被為下置候様ニ乍恐奉願上候、御慈悲ヲ以願之通 被為仰付被下候ハゝ有難く奉存候、已上
明和元年申之十二月 葛鹿郡松伏領川藤村
名主喜兵衛
野田弥市右衛門様
御役所
右松伏領川藤村名主喜兵衛御願申上候通、養子又右衛門夫婦之者共御関所御通シ被下置候ハゝ難有奉存候、已上
八条領西方村百姓又四郎
名主 平内
小金領深井村百姓夏右衛門
名主 久兵衛