三三四 元禄七年九月 鷹場法度手形

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(『触書上』市史編さん室蔵)

  指上ケ申御法度手形之事

一御取飼之場へ御鷹出し節は各様ゟ御触次第ニ請取置候判形ニ引合御鷹羽数可申候、御鷹仕廻御帰之後ハ誰人ニよらす鷹放申儀ハ不及申、大鳥ハ勿論小鳥迄鳥殺生一切為致申間敷候、并鳥之巣子為取申間敷候、若殺生仕候者御座候ハゝ早〻可申上候、殊ニ御精進日、五目・八日・十七日・廿日・廿四日弥念を入可申候事

一病鳥御座候ハゝ早〻取上ケ各様御出被成候内茂餌水を伺養育仕早〻御注進可仕候、落鳥見出し次第可申上候、尤見のかしニ仕間敷候事

一御餌差之儀ハ御触次第 御黒印改鳥為取可申候、御触於無御座候ハ御餌差成共一切殺生為致申間敷候、附り野番之者弐人宛御指図次第指置可申候、若不審成者御座候ハゝ相改可申上候、并鳥押立申間敷候事

一御留場之内ニ惣而不審成者不罷有候様ニニ【衍カ】常〻相改可申候、并むさと張弓鉄砲又ハ鳥殺生之道具を持あるき申者御座候ハゝ改留置可申上候事

一御留場之内大道ハ不及申、脇道橋迄常〻念を入作り可申候、并道へ懸り申候木之枝おろし可申候事

 右之条〻村中之者申渡シ常〻堅相守可申候、若相背申候ハゝ、如何様之曲事ニも可被仰付候、仍而如件、

  元禄七戌九月六日

              高何程

               御代官所誰

                 八条領何村

       近藤与兵衛殿

       戸口庄右衛門殿