三五三 天保四年十一月 八条領鷹場議定

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(東方中村家蔵)

 【表紙】

「  天保四巳年

御場所御取締領中議定

  十一月    東方村

          庄右衛門組」

  御場所御取締方領中一統

   熟談内議定之事

一村〻耕地并川縁共一ヶ村ゟ番人足四人ッゝ昼夜附置、縦令入会耕地成共一村同様ニ相心得厳敷見廻り、夜中ハ亥中刻、寅ノ下刻両度ッゝ見廻り、其度毎村役人方江様子可相届、万一怪敷儀等有之候ハゝ其者捕置村役人方江可申出、早速相糺其筋江可申上若見逃候風聞等於有之ハ、当番之人足急度相糺、御訴可申上事

一村役人共儀右見廻り人足之外、耕地続場所居村之無差別昼夜見廻り、其時〻最寄触次中へ様子相届ヶ、精〻取締方仕聊怪敷風聞請不申様可仕事

一触次幸吉・惣右衛門・平蔵儀、厚申合触下限り昼夜無油断見巡り、御趣意之趣亡却不仕様情〻可仕事

一博奕并諸勝負事是迄厳敷相止候様申付置候得共、万一怪敷銭勘定等仕候ハゝ、早速相糺是又其筋へ可申上事

右は御場所御取締方兼〻厳重被遊 仰渡有之、小前末〻迄申開置候得共、既ニ川崎村・木曾根村・弐丁目村入会耕地ニ殺生道具取落有之奉請御糺候程之儀、尚他所より殺生人不立入様今般改而領中一統対談之上、取締方行届候様内議定仕候処相違無御座候、以来怪敷風聞等無之様小前末〻迄不洩様厳敷申聞、村役人共も情〻見廻り可致、依之村〻一同連印議定仕候処、如件

  天保四巳年十一月     八条領村〻

                  名主

                  年寄

                  百姓代

前書之通領中一統取締方内議定仕候間、乍恐写を以奉指上候、以上

  巳十一月        同領大瀬村

                触次 平蔵

               麦塚村

                同 幸吉

               八条村

 御場所御取締         同 惣右衛門

   御役人中様

右領中内議定之趣再細御読聞之上御諭し被下、一同承知仕候、以来共急度相守り可申候、尤家内之者共へも為申聞心得違為仕申間敷候、依之印形仕候処如件、

  巳十一月          東方村

                  源八

                  良右衛門

                  平蔵

                  仙蔵

                  孫次

    名主            孫右衛門

     中村庄右衛門殿