三六五 元文五年一月 松木盗取詫書

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(「袋山細沼家文書」市史編さん室蔵)

  入置申証文之事

一四丁根組松林近年折取切取被盗難儀致シ候ニ付、相談之上其方并ニ茂右衛門と両人ニ而番被致候、然所ニ此間も両度切取折取致シ候ニ付、心掛ケ番被致候所ニ昨廿日之夜八ッ時我等義酒ニ呑酔、右林之内ニ而八九寸廻リ之松折候得は鳴リ立御捕得被成候得は、早速村之内半分余立会候所ニ縄ヲかけ、我等組名主へ御渡シ可被成由被申候所ニ、我等申候ハか様ニ被捕得候上ハ申訳ケ無御座候所之儀ニ御座候得は、何方へ茂逃シ隠致候義ハ無御座候間、縄かけ候義相止くれ候様ニ申、其上新八・甚八申候ハ我等両人ニ而請負番致候間、縄かけ候義相止候様ニ申ニ付、共通リニ致名主組中へ御断被成候得は、早速組中我等儀を請取ニ被参候所ニ、其内我等義欠出シ逃申候而今廿一日之夕方ニ罷成、右我等組名主へ盗人之由御断リ被成候義申掛ケ之由、其方組名主へ僉儀致くれ候様ニ相断候得共、此段茂拙者申あやまりに御座候、右之段〻同村吉左衛門・新八・甚八・長兵衛ヲ以詑言申候得は御得心被成悉存候、然上ハ向後枝葉等ニ而も折取候義御見付被成候ハゝ、何分ニ御掛リ可被成候、為其証文入置申仍而如件

  元文五年申正月廿日  越谷領袋山村

              当人  四郎右衛門

              親類  又右衛門

              五人組 清三郎

              同断  市郎兵衛

              詑人  善左衛門

              同断  新八

              同断  甚八

              同断  長兵衛

    同村

     新五左衛門殿