三六七 宝暦十三年四月 萱盗取出入訴状

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(「砂原松沢家文書」市史編さん室蔵)

  乍恐以書付を奉願上候

             米倉丹後守知行所

              埼玉郡砂原村

 萱盗取候出入        願人 与四右衛門

               同  【ママ】

             芝山小兵衛様御知行所

              同郡小曾川村

               相手 太右衛門

一右訴訟人奉申上候ハ、拙者共所持之田地内下畑手前以勝手地頭米倉丹後守役所江相願、萱野仕立置候所ニ右萱数年盗被取、御年貢地之義ニ而悉難儀千万ニ奉存候ニ付、番人を付置随分見廻リ申候得共相知レ不申、此度様〻と見付段〻吟味仕候へは、小曾川村太右衛門忰安兵衛と申者ニ御座候ニ付、早速親太右衛門方江其段相届、安兵衛盗取候かや諸道具并安兵衛共ニ拙者共村方江召連番人を付置、安兵衛名主五人組其旨届ケ、安兵衛相渡可申候間引取仕請取候様ニ申候得は、以之外成挨拶仕安兵衛儀引取不申悉難儀ニ奉存候、依之而右安兵衛儀引取人無之拙者共方ニ留置候儀ニ御座候、親太右衛門引取不申候義太不埒成儀ニ乍恐奉存候、何卒太右衛門被為召出御吟味之上、何分重而ケ様成儀無之様ニ御慈悲ニ以御威光被為仰付候様ニ偏ニ奉願上候、委細之義ハ御吟味之砌具ニ可申上候、

  宝暦十三年未ノ四月  米丹後守知行所

              埼玉郡砂原村

               願人 与四右衛門

               同  【ママ】

             芝山小兵衛様御知行所

              埼玉郡小曾川村

               相手 太右衛門

 御奉行所様

 右之通リ御奉行所様江奉願上度候間、御慈悲ニ御添翰被仰付被下候様ニ奉願上候、以上

  宝暦十三年未ノ四月   埼玉郡砂原村

               願人 与四右衛門

               同  【ママ】

 米倉丹後守様

      御役所