四四〇 文化十三年八月 野嶋浄山寺寄進人馬帳

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(『寄進人馬帳』野嶋浄山寺蔵)

    述

夫吾本尊地蔵大菩薩は、慈覚大師一刀三礼の御作にて、伽藍も亦大師の開基なり、然に往古ゟ信心之客あり、請すれハ則応雅意而以内拝令結縁事処として不到と云もなし、此是 大慈の誓願順逆ニ縁之方便ならん歟、因有縁のものは銘焉而以永当山宝庫之一珠たらんものなり矣

            武州埼玉郡野嶋村

 文化十三丙子年八月        浄山寺(印)

             旦中名主 弥五兵衛(印)

一人足 四拾人

一本馬 壱疋

一軽尻 壱疋

右は野嶋村ゟ中釘村迄寄進人馬継送リ申候、以上

               野嶋 弥五兵衛(印)

一人足 四拾人

一本馬 壱疋

一軽尻 壱疋

右は桶川宿ゟ鴻巣宿迄寄進人馬、書面之通継送申上候、以上

  子八月廿三日    桶川宿問屋 源三郎(印)

一人足 四拾人

一本馬 壱疋

一軽尻 壱疋

右は鴻巣宿ゟ熊谷宿迄寄進人馬書面之通継送リ申候、以上

  子八月廿八日    鴻巣宿問屋 庄左衛門(印)

 野嶋山本尊地蔵大菩薩

右は八月廿九日ゟ請待仕、閏月八日迄奉内拝、寺檀一同難有奉存候、今日無滞深谷宿迄御送リ仕候、以上

            武州大里郡熊谷駅

 文化十三丙子年          石上寺(印)

    閏八月九日    旦中惣代 新平(印)

             支配人  宗八(印)

一人足 四拾人

一本馬 壱疋

一軽尻 壱疋

右は熊谷宿ゟ深谷宿迄寄進人馬書面之通継送リ申候、以上

  子閏八月九日    熊谷宿問屋 勝之丞(印)

 野嶋山本尊地蔵大菩薩

右は閏八月十日請待仕、同十七日迄奉内拝寺檀一同難有奉存候、今日無滞妻沼村迄御送リ仕候、以上

            武州榛沢郡深谷宿

 文化十三丙子年          西蓮寺(印)

   閏八月十八日    檀中惣代 銀左衛門(印)

             同    新兵衛(印)

一人足 四拾人

一本馬 壱疋

一軽尻 壱疋

右は深谷宿ゟ妻沼村迄寄進人馬書面通リ継送リ申候、以上

  子閏八月十八日   深谷宿問屋 千右衛門(印)

 野嶋山本尊地蔵大菩薩

右は閏八月廿日ゟ同廿六日迄奉内拝、寺町一同難有奉存候、今日無滞太田町迄御送リ仕候、以上

            武州幡羅郡妻沼町

 文化十三子年      歓喜院  役僧(印)

   閏八月廿七日    右町惣代 和右衛門(印)

             同    五兵衛(印)

一人足 四拾人

一本馬 壱疋

一軽尻 壱疋

右は妻沼町ゟ太田町迄寄進人足書面之通継送リ申候、以上

  子閏八月廿七日   妻沼町問屋 五兵衛(印)

一人足 四拾人

一本馬 壱疋

一軽尻 壱疋

右は太田町ゟ丸山村迄寄進人足書面之通継送申候、以上

  子閏八月廿七日   太田町問屋 十左衛門(印)

 野嶋山木尊地蔵大菩薩

右は閏八月廿九日ゟ九月三日迄奉内拝、寺檀一同難有奉存候、今日無滞桐生光明寺迄御送リ仕候、以上

            上州山田郡丸山宿

 文化十三丙子年          大円寺(印)

     九月四日    檀中惣代 内蔵之輔(印)

一人足 四拾人

一本馬 壱疋

一軽尻 壱疋

右は丸山宿ゟ桐生町迄寄進人馬書面之通継送申候、以上

           丸山宿名主銀八出府ニ付代印

 文化十三丙子年          内蔵之輔(印)

     九月四日

  野嶋山地蔵尊大菩薩

右は閏八月五日ゟ八日迄奉内拝寺檀一同難有奉存候、今日無滞足利助戸村権現堂迄御送リ仕候、以上

 文化十三丙子年   上州桐生村松 光明寺(印)

    九月九日     旦中惣代 清兵衛(印)

一人足 四拾人

一馬  弐疋

右は村松ゟ助戸村迄寄進人馬書面通リ継送リ申候、以上

 文化十三丙子年     村松名主惣吉代

     九月九日         新七(印)

一内人足 拾人

一馬   弐疋

              桐生町 文左衛門(印)

一人足  拾七人

一馬   弐疋

右は小俣宿ゟ足利町迄寄進人馬継送リ申候、以上

  子九月九日     小俣宿名主 嘉吉(印)

一人足  四拾人

一馬   弐疋

右は足利町ゟ助戸村迄寄進人馬継送リ申候、以上

  子九月九日     足利町問屋 八郎治(印)

 野嶋山本尊地蔵大菩薩

右は九月十一日ゟ同廿二日迄奉内拝、寺檀一同難有奉存候、今日無滞佐野天明まて御送リ仕候、以上

             野州足利助戸町

 文化十三年            権現堂(印)

  子九月廿二日     檀中惣代 定八(印)

一人足  四拾人

一馬   弐疋

右は助戸村ゟ佐野天明宿迄寄進人馬継送リ申候、以上

  子九月廿二日    助戸村名主 宗治(印)

一人足 四拾人

一馬  三疋

右は天明宿ゟ藤岡宿迄寄進人馬継送リ申候、以上

  子九月廿二日    天明宿問屋 助次郎(印)

 野嶋山本尊地蔵菩薩

右は当九月廿四日ゟ十月朔日迄奉内拝、寺檀一同難有奉存候、今日無滞古河宿迄御送仕候、以上

            野州都賀郡藤岡宿

 文化十三子年           慈福院(印)

    拾月三日     檀中惣代 源左衛門(印)

一人足 四拾人

一馬  三疋

右は藤岡宿ゟ古河宿迄寄進人馬継送リ申候、以上

  子十月三日     藤岡宿問屋 藤助(印)

一人足 四拾人

一馬  三疋

右は古河宿ゟ中田宿迄寄進人馬継送リ申候、以上

  子十月四日     古河宿問屋 甚右衛門(印)

一人足 四拾人

一馬  三疋

右は栗橋宿ゟ千塚村迄寄進人馬継送リ申候、以上

  子十月四日     栗橋宿問屋 伝五右衛門(印)

 野嶋山本尊地蔵菩薩

右は当十月九日ゟ十五日迄奉内拝寺檀一同難有奉存候、今日無滞下谷村迄御送リ仕候、以上

            武州葛飾郡千塚村

 文化十三子年           真乗院(印)

   十月十七日     旦中惣代 平左衛門(印)

一人足 四拾人

一馬  三疋

右は千塚村ゟ下谷村迄寄進人馬継送リ申候、以上

  子十月十七日    千塚村名主 平左衛門(印)

 野嶋山本尊地蔵菩薩

右は十月十九日ゟ同廿四日迄奉内拝、寺檀一同難有奉存候、今日無滞幸手宿迄御送リ仕候、以上

            武州埼玉郡不動岡村

 文化十三子年十月         喜福寺(印)

             旦中惣代 平八(印)

一人足 四拾人

一馬  三疋

右は不動岡村ゟ幸手宿迄寄進人馬継送リ申候、以上

  子十月      不動岡村名主 伝左衛門(印)

一人足 四拾人

一馬  三疋

右は幸手宿ゟ宝珠花迄寄進人馬御送リ申候、以上

            幸手宿問屋 右馬之助(印)

 野嶋山本尊地蔵大菩薩

右は十月廿八日ゟ十一月二日迄請待仕奉内拝、寺檀一門難有奉存候、今日無滞粕壁宿迄御送仕候、以上

            総州葛飾郡西宝珠花町

 文化十三子年十一月        宝蔵寺(印)

             旦中惣代 藤兵衛(印)

一人足 四拾人

一馬  三疋

右は宝珠花ゟ粕壁宿迄寄進人馬継送申候、以上

  子十一月      宝珠花名主 権平(印)

一人足 四拾人

一馬  三疋

右は粕壁宿ゟ野塢村迄寄進人馬継送リ申候、以上

  子十一月      粕壁宿問屋 七右衛門(印)

一大御影   百銅   一小御影   拾弐銅

一御奉公人  壱通リ  一奉書札   百銅

一粘入札   四拾八銅 一御洗米   拾弐銅

一粘入安産  百銅   一半紙安産  弐拾四銅

一粘入縁起  百銅   一半紙縁起  三拾弐銅

一開運守   拾弐銅  一子育守   拾弐銅

一疱瘡守   拾弐銅  一厄除    拾弐銅

一不浄除   拾弐銅  一月水除   拾弐銅

一御目洗水  拾弐銅  一焼香場

   但し竹筒附

一蝋燭場 但し江岸寺  一手洗水場

  尊前入用之品

一御備         一縁縄

一蝋燭 本尊前拾六挺  一造花 壱対

一卒都婆 壱本     一生盛 壱対

一盛物 三対但し干菓子

 地蔵菩薩御請待相談決定致し候ハゝ為取替証文左之通

一今般地蔵菩薩何月何日ゟ何日之間、於何寺令内拝度由被申聞承知いたし候、不限晴雨無相違罷越可申候、為念如斯御座候、以上

  何月何日         野嶋 浄山寺(印)

  何寺院

   御世話人誰殿