四七九 九月五日 平田篤胤書簡

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(越ヶ谷山崎家蔵)

【表書】

「山崎長右衛門様 要用  平田大角」

【上欠】致させ候、参りきたのにハこまり入申候、山一とうふやへもよろしく御頼申候、おばア様こと山一がくるの/\と日〻御まち被成候間其由も御申可被下候、

○夏もの二十品もたせ上候、御六ケ敷ながら御しまひおき被下、冬ものミな御こし可被下候、もしミなもてず候ハゞ折瀬のハあとへまハしてもよろしくと申事に御座候、

○かたぎぬはかまハせうぞくのいためがミヘ一しよにして御こし可被下と申事ニ御座候、いたむから

○はみがき上候是ハよろしき品故、先日のよりハ高き由ニ御座候、

○ひきわりを少〻山一へ云て下されとおばア様被仰候、少しにてよろしく御座候、

○なつめ少〻御とらせ可被下候、くれ/゛\も善二郎ハ明日此男と一しよニ御こし可被下候、以上

  九月五日

 紀州より手紙来り、とら吉こと誠に評判よろしき由申来り候、

  〔註〕文政四年九月カ