四九四 年不詳 渭川斎古楽口演

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(市史編さん室蔵)

【木版刷】

 (印)

君の厚恵をもて仕ふまつることをゆりて、世をのがれ吉凶/\と思ふ心をふり捨て、唯庚申の三猿と云ふ身とハなり、齢も八十世の星霜を経て今年もはや年の尾となり、節分の追灘を祝とて

 鬼の豆 摑み余るや 九ゝの数

   歳旦

 日の始 かそへ初や 手鞠唄

   春興

 梅咲や 杖も決意も 気も軽

   卯ノ孟春      渭川斎古楽(印)