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大区小区制

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 従来の制度は「草卒ニ出テ其経界或ハ地理ニ背キ、区域或ハ便利ニ適セザルモノ多シ」(「大区小区村名改正録」山口県文書館蔵)ために改正を加え、まず大区が、その後に小区が設定された。だが小区のなかには大小や村界の入り組み等があり、一八七五年(明治八)八月までに再編成された。都濃郡内四三カ村三カ島は第七大区となり、二〇の小区に区分された。下松地域は表9のように二-五カ村を合併して小区が編成された。下谷村・瀬戸村・温見村・大藤谷村に譲羽村を加えて第一〇小区とされ、下谷村のうち赤谷・西谷・平谷は第一〇小区の須々万本郷へ編入された。末武中村と末武下村は第四小区と第五小区に分けて編入され、のち郡区町村編成法施行のときに整理され、それぞれ独立した(「郡区村吏員願伺書」山口県文書館蔵)。
表9 大区小区制による村名と字名(1875年)
大区小区村 名字  名






切山村大原、中郷、垰市、下郷、二ノ瀬、西カ浴、上カ原、高山、添谷
山田村小迫、中村、浴村、郷村、後浴、梅ノ木原
生野屋村大蔵、宮本、中村、為弘、時政、下村、時宗、長音寺、友石、西村



来巻村奥迫、高畑、友貞、大蔵、中ノ迫、垰迫、横道、垰市
河内村久保市、成川、黒杭、上小野、下小野、吉原、八口、大河内、中戸原、出合、岡市



東豊井村恋ケ浜、宮洲、中豊井、寺迫、下松町
西豊井村能行、下松町、土井、熊、殿ケ浴、柳、法蓮寺、東光寺



笠戸島笠戸浦、深浦、古島
平田村大呑町、東開作、西開作
末武中村香力、荒神、貸山、鳥越
末武下村尾尻、平田、下松西市、開作



末武下村遠光
末武上村浴、花岡町、高塚、弘石、上地、高橋
末武中村東中村、東河原、西河原、和田



下谷村菅沢、下村
瀬戸村本瀬戸、高垣、中野、後山
温見村道谷、上郷、下郷
大藤谷村上村、下村
1. 「大小区村名改正録」「山口県大小区村名明細書」(山口県文書館蔵)による
2. 第9小区から譲羽村を省略