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農民組合の結成

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 一九二三年(大正十二)八月、中央の社会主義運動とつながりのある守田道輔が熊毛郡周防村に山口県小作組合同盟会(組合長山本伊助)を結成し、翌年一月山口県農民組合と改称した。さらに二五年、日本農民組合に加盟して山口県連合会とした(『山口県政史』上巻)。日本農民組合山口県連合会は、特に都濃・熊毛・佐波・吉敷郡内の小作争議を応援・指導することによって、各村に支部を設立した。
 下松地域の小作組合は表17に示した。二三年末武北村と米川村に小作組合が設立され、二四年守田道輔が末武南村を含めて下松支部を結成した。のち末武南村は下松支部から分立した。二六年以降各地の小作争議は一時沈静化するとともに、山口県連合会の経費不足から支部を整理縮少せざるをえず、小作争議件数は減少した(「小作調停一件」山口県文書館蔵)。
表17 下松地域の小作組合
小作組合名代表者創立年月日構成
年 月 日
日本農民組合山口県聯合会末武北村支部田村茂作1923.12.25小作113
米川村小作組合瀬戸支部村田伝次1923.12.25自作
小作
17
4
日本農民組合山口県聯合会久保村支部玉井重蔵1923.10.20小作86
日本農民組合山口県聯合会下松支部守田道輔1924.12.20自作22
日本農民組合山口県聯合会末武南村支部守田道輔1924.12.20小作115
「小作調停一件」(山口県文書館蔵)による