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目次
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第四編 近代の下松
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第三章 大工業地域の町へ
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3 交通と商業
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(3) 商業の発展
防長精米合資会社
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防長精米合資会社は一八八八年(明治二十一)上原権蔵等、末武北村や徳山村等の地主・旧藩士等一五名を出資者として資本金三万五〇〇〇円(全額払込済)で末武南村に設立された。精米と米の販売を目的とした会社であり、銀行業務をも営業した(『下松銀行の栞』)。当時の下松は東浜・西浜を中心にした塩田経営により物資の集荷場として江戸期以来の繁栄があり、この経済構造を背景に設立された会社であった。