一九二六年(大正十五)八月株式会社下松銀行は、山口実業銀行を合併し、資本金を三〇万円増資して一三〇万円とし、株式会社長周銀行として発足した。これにより本店一、支店一二、出張所八、計二一カ店を持つ周防長門両地域にまたがった銀行に発展した(『山口銀行史』)。その他、大正初年の取付けののち、百十銀行は再建に着手し、着実に業績を伸ばし、一九一七年株式会社百十銀行下松支店が開業した。二〇年には広島に本店のある株式会社芸備銀行下松支店が開業した。これらは工場建設等、下松地域の繁栄による進出であった(『大下松大観』)。