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下松商工会議所

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 戦後商工業復興の拠点として、商工会議所設立の要望が高まり、一九四六年十月任意組織の下松商工会議所を設立し、四八年民法に基づく社団法人として認可を受けた。続いて、五〇年五月商工会議所法が施行され、同法による商工会議所となり、さらに五三年、新商工会議所法が公布施行され、翌年十二月、同法による商工会議所として認可をうけ新発足した。
 その間生活必需品の統制・配給もつぎつぎに撤廃されて、商業活動も活発化し、商工会議所会館の建設が不可欠となった。そこで市が取得した旧山陽工業用地の一部(国道一八八号と臨港道路の角地二〇〇坪)の譲渡を受け、五二年十月事業費七一七万円で木造二階建ての下松商工会館を建設した。下松市商工業の発展とともに会議所の業務が増加して手狭となり、建物も老朽化したため、七七年「ホテル秋芳」を買収して、改装を行い、翌年、鉄筋コンクリート造四階建て、土地面積九九四・〇一平方メートル、建物延べ面積一〇三二・〇六平方メートルの近代的商工会議所となった。
 商工会議所は、下松地区の各業界を代表する総合的な地域経済団体で、商工業の振興と市民福祉に貢献することを目的に運営されている。また、業種別に改善発展を図るため、会員は商業第一部会(小売)・商業第二部会(製造・卸)・工業部会・交通運輸部会・文化観光部会の五部会のいずれかに所属する。また、総務・税務・金融の三委員会から、経済問題や制度上の問題について斡旋、相談の利便を受けることができる。現在下松商工会議所会員数は一、〇九三名で、産業と地域社会の調和ある発展をめざし、豊かな街づくりに邁進している。