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笠戸大橋の完成

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 七〇年十一月、下松市民、特に笠戸島住民の願望であった笠戸大橋(図2)が完成し、笠戸出身の橋本県知事を迎え、盛大な完成式が行われた。
 この橋は風光明媚な、宮ノ洲鼻と自然美あふれる国立公園笠戸島を結ぶもので、その景観にマッチした真紅のランガートラス橋は、美しい橋姿を瀬戸の海に映し、下松の観光名所の一つになった。

図2 笠戸大橋

  仕様
                          下松側240m
1.橋梁寸法(側面図) 橋長476.2m、海橋部156.2m、取付部
                          笠戸側 80m
          幅員  8m、車道6.5m、歩道0.75m×2
2.橋梁型式 上部工 海橋部 ランガートラス橋取付部 P.Cポストテンション平行橋
      下部工 鉄筋コンクリート円柱式
3.総事業費 5億1900万円
4.工期   着工 1967年12月  完工 1970年11月14日
 笠戸大橋の完成と同時に県道笠戸島公園線・笠戸島線の整備も行われ、定期バスの乗入れが開始されるなど、笠戸島の陸上交通が至便となった。また橋を利用して水道管の敷設が行われ、島の上水問題が解決した。こうして、国立公園笠戸島は観光はもちろん、産業・交通・文化・福祉の面でも画期的な躍進が期待されることとなった。
 七〇年代になると表26のように自動車時代となり、自動車が陸上輸送の主体となった。旧市街地道路は狭い道幅のうえに、通過自動車数の増加と大型化のため、歩行者、自転車等は通行が危険となり、営業も困難となった。このため国、県道の市街地幹線道路はバイパス道の建設が強く要望されるようになった。市内では花岡の街筋と久保市の対策が急を要し、市、地区挙げて県に強く要請の結果、七三年五月久保バイパスが完成し、翌年九月花岡バイパスが完成して、下松の縦の幹線道路が整備され、交通公害が緩和された。七五年には周南バイパス(国道二号)が開通して徳山~山口方面への交通が便利となり、その後表27のように道路整備が実施され、道路の舗装は一〇〇パーセント近くになった。
表26 自動車数の推移
(単位:台)
年次総数乗 用 車貨 物 車軽 自 動 車バ ス特種
用途車
小計普通小型小計普通小型
四輪
小型
三輪
小計乗用貨物三輪
1961年8581241510953210814527916958111330
631,33618612174649142238269427287140965
652,087381123698191754102348432364901171232
708,0372,504172,4872,1604101,5771733,0581,7801,2512796219
7514,2357,525357,4902,6365622,028463,7652,3551,41056253
8017,28810,4518910,3623,0706182,44753,4891,4342,05532262
8520,07411,17111511,0562,8896932,19515,7441,3014,44327243

表27 道路状況
(単位:メートル)
年度区 分路線数実延長舗装延長舗装率 (%)
61国 道214,5596,78046.6
県 道832,1165,85018.2
市 道135138,38616,74712.1
145185,06129,37715.9
65国 道215,02915,009100.0
県 道743,77011,67426.7
市 道126106,64045,16142.3
135165,43971,86443.3
70国 道215,02915,029100.0
県 道1048,53628,25458.2
市 道213133,67273,55155.0
225197,237116,83459.2
82国 道215,20015,200100.0
県 道1048,81542,42086.9
市 道255157,806128,59081.5
267221,821186,21083.9
84国 道214,46014,460100.0
県 道1151,30547,30492.2
市 道607246,666225,17691.2
620312,431286,94091.8

 現在下松バイパス(国道一八八号)の工事が進められており、そのうち国道二号~県道下松・田布施線の間は、七八年十二月開通した。また自動車専用道路である山陽自動車道が市内全線にわたり工事中で、完成後は国道二号の交通量の緩和が期待される。