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新制中学校の発足

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 教育基本法の施行細則にあたる学校教育法が同法と同時に一九四七年制定された。これによって、小学校は六年、中学校と高等学校は各三年、大学は四年を修業年限とする六・三・三・四制の学校体系が確立された。このうち小学校・中学校の九カ年を義務教育とし、公立においては授業科を無償にした。また、高等学校では勤労青年のために夜間、あるいは特別の時期に授業を行う定時制課程を置くことができることとした。
 本市における新制中学校は、合併前の一町三村に各一校。また、末武南村に属した笠戸島は通学に不便なため、別に一校を設立することとし、計五中学校が四七年五月一斉に開校した(表1)。
表1 設立時における新制中学校の状況
校 名校 区校 舎生徒数
下松市立下松第1中学校旧下松町地区下松青年学校校舎 
 笠戸島本浦地区下松小学校校舎の一部539
    〃 下松第2中学校旧久保村地区久保小学校校舎の一部 
  下松市役所久保支所2階241
    〃 下松第3中学校旧末武南村地区末武女子青年学校校舎 
 旧花岡村中村地区の一部公集小学校校舎の一部215
    〃 下松第4中学校旧花岡村地区花岡女子青年学校校舎 
  花岡小学校校舎の一部229
    〃 下松第5中学校笠戸島~深浦・江の浦地区深浦小学校校舎の一部104

 当時の校舎・設備は間に合わせ的なものであったが、その後、独立校舎の建設・整備が着々とつぎのように進められた。
 下松第五中学校は深浦九〇二-三番地(現在地)に校地を定めて四七年八月に校舎の一部を建設し、五一年九月、第二期工事による校舎の完成によって全生徒を収容できるようになった。
 下松第二中学校は、山田一二二番地(現在地)に用地を設定して四八年九月に校舎建築第一期工事が竣工した。その後も増築が続けられ、五〇年五月には、全生徒を新校舎に収容した。
 下松第一中学校は四八年と翌年に普通教室の増築が行われ、下松小学校の借用教室を返還した。
 また、下松第三中学校は四九年四月に公集小学校に隣接して新校舎の一部が建設され、その後増築して五二年一月に完工し全生徒を収容した。
 下松第四中学校については旧校舎に近接する字小林(現花岡小学校校地)に移転することとし、五〇年四月に校舎の一部が建築され、翌年四月には増築も落成して全生徒が新校舎に移った。