明治百年記念事業として六七年十一月に、市の交付金と民間有志の寄付金、あわせて六四二万一〇〇〇円をもって財団法人下松市奨学会が設立され、翌年度から奨学資金の貸与を開始した。その後、市の交付金と下松市を明るくする会・下松市教育財団・市民篤志家の寄付金によって、基金は八七年には五七七五万円余に達した。この運営費の増加に伴って貸与金を増額し、これまでにこの思典に浴した生徒・学生は、高校生四六名、大学生・高等専門学校生六九名に及んでいる。
市内児童生徒の集団宿泊研修施設として八五年四月、笠戸島本浦に「セミナーハウス笠戸島少年の家」(鉄筋二階建・建物面積六八八平方メートル)を建設した。現在小学校の高学年と中学校の一・二年生を対象として、学級活動・部活動を単位に盛んに活用されている。