市民の久しく待望していた体育館・プールを含む下松市運動公園の建設が、市制施行二十周年記念事業として施工され、一九六一年九月完成した。
体育館は鉄骨鉄筋二階建て、総床面積二五四四平方メートルで、一階は一〇五〇平方メートルのフロアのほか、ステージ・会議室・器具室・事務室(市教育委員会体育課同室)があり、二階は観賞席となっている。市民スポーツ活動の拠点として大いに活用されるとともに、日韓・日仏・日中の国際親善ハンドボール大会やハンドボール・バレーボールの全国大会が開催され、市民スポーツのレベルアップに大きく貢献している。また、六三年十月に開催された山口国体ではハンドボール会場となった。
公園プールは、甲種公認、五〇メートル九コースの規模で、市民の水泳練習のほか水泳競技大会にもよく使用されている。その後、六八年三月に武道館、七七年七月に幼児プール、八二年七月に低学年プール兼サブプールが増設された。
野外スポーツや全市的な運動行事の活発化に伴い、六五年九月に市制施行二十五周年記念事業として中国電力の所有地二万二三四五平方メートルを借用して市民運動場を建設し、次いで七八年十月には、日本石油精製所有の末武石油タンク跡地四万五四三七平方メートルを借用してスポーツ施設を整備し、日石広場と称して一般市民のスポーツ活動や市民のふれあい広場に提供した。また八〇年四月には恋ケ浜運動公園庭球コートを開設した。
このほか、私設のスポーツ施設として、日立製作所笠戸工場、日本石油精製下松製油所、東洋鋼鈑、笠戸船渠にも体育館が建設され、その他工場によっては弓道場・庭球場・野球場等を備え、要望によって市民の使用を受け入れ、市民スポーツの向上に協力している。