平田開作の「埴安社(はにやすしゃ)」(龍神様)に伝わるものである。伝説によると、元禄元年(一六八八)、給主「毛利虎槌」が、拝地の干潟に開作を築いた時、その成功を祈るための潮止(しおど)めの祈願に奉納されたのが、この獅子舞のはじまりといい伝えられている。
「潮止め祭」は、現在九月十二日に行れている。 最後の潮止めに、松明(たいまつ)を焚(た)いて潮の引く間に突貫工事をした故事にならって、今も続けられている。
むかしは、松明を百八灯ほどともしたが、今は儀式化してこの数にこだわらず、数多くの火を焚いて、突貫工事をしたというむかしのいわれをとどめている。
現在この「潮止め祭」 は、東・西開作と大海町、つまりむかしの平田開作の人たちにより行われ、獅子舞を奉納している。