天王とは、注牛頭天王(ごづてんおう)の略称であり、行疫・除却の神としてあがめられている。祇園天王(ぎおんてんおう)、藤杜天王(ふじもりてんおう)などは、この類である。
末武川・平田川の流れにそって、夏季に悪疫がたびたび流行するため、部落ごとに天王さまをまつり、夏季(旧六月)にお祭りを行い、悪疫の除却をはかった。その天王さまが次の八社であるので、「末武八天王」と呼んでいる。なお、花岡八幡宮では、中世より正月六日に「牛頭天王祭」が行われている。
末武川流域 (六社)……上地、広石、和田、中香力、南香力、西開作
平田川流域 (二社)……浴、常森
注 牛頭天王(ごづてんおう)=祇園精舎の守護神