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下松市の民話・伝説
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[深浦地区]
51 どんごいの松(まつ) (深浦地区)
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笠戸島の外海に、「亀岩」という岩場がある。むかし、この岩に、大きな海亀の死骸(しがい)が流れついたので、亀岩と呼ばれるようになったとか、伝えられている。この岩場の岩頭に大きな松が生えている。むかし、この付近で自殺した者がおり、その人の魂が、この木にのり移って、松の木はだに、傷をつけるようなことがあれば血が流れ、その人にたたりがあると信じられ、人々に恐れられている。なお、「どんごい」とは、この松の生えていた土地の通称である。