6 ねばりひき唄

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○ ねばりひくのは ひと夜もいやよ  ねえさ袖なら 十夜もひく
  西郷隆盛 鰯(いわし)か雑魚(じゃこ)か  たいに追われて みな逃げた
  みたかみいされ 銀のままみたか  うちのかかさが咽(のど)鳴らす
 ※ ひき臼(石の臼)で、米の粉・麦の粉・豆の粉・蕎麦(そば)の粉などを碾(ひ)いた。臼にかせをかけ、これを一人か二人でつかまえ、臼をまわした。
  年寄りが、左手でかせの首をもち、右手に穀物をひとにぎりして、少しづつ落して、ゴイコゴイコと碾(ひ)く。