18 祝い唄(いわいうた)

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○ 歳祝(としいわい)
   これの旦那(だんな)の 四十二の祝  床に鶴亀 五葉の松
○ 棟上祝(むねあげいわい)
   鶴は千年 亀は万年じゃ  建てるお家は 万々代
○ これの座敷は 祝いの座敷  お床にゃ鶴亀 五葉の松
  鶴と亀とが どういうて遊ぶ  お家繁昌と いうて遊ぶ
  此の家(これえ)のお庭にゃ 茗荷(みょうが)と蕗(ふき)とよ  冥加(みょうが)目出度や 冨貴(ふうき)繁昌
○ ハアー
   祝い目出度の 若松さまよ  枝が栄えて 葉も繁る
   枝が栄えりゃ お庭が暗い  暗きゃおろしゃれ 一の枝
   一の枝より 二の枝よりも  三の小枝がじゃまをする
   三の小枝が じゃまになるなれば 末は鶴亀 五葉の松
○ よいしょこしょう
   ハァーア 呑めや歌えよ 今宵かぎり  明日は出船の 舵枕
       ヨイショコショウデ エーエヨサノサ  舵枕
   ハァーア 歌いなされよ お歌いなされ 唄でご器量が 下がりゃせぬ
       ヨイショコショウデ エーエヨサノサ 下がりゃせぬ
   ハァーア せめて唄で ご器量(きりょう)が下がりもせぬが 唄でご器量が 上がりゃせぬ
       ヨイショコショウデ エーエヨサノサ 上がりゃせぬ