○ さんさ口説き前文句(さんさくどきまえもんく)

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 ・ 揃った揃ったよ こりゃ良く揃った 麦の穂のよに 頭が揃った
   揃ったところで 口説きにかかる どこのどなたも若衆さんと
   声をはりあげ はやしておくれ はやしがなければ 口説きはできぬ
   調子はずれの この口説きでも はやし次第で 立派なものよ
   わしの口説きは 石原雪駄(いしはらせった) チャラリチャラリと 出る時ゃよいが
   一度つまれば そのあと駄目だ あとの先生に お任せします
   今のところは なんとかなるで なったところで 文句と出ましょう
   出ます文句が 何じゃと聞けば (それぞれの口説きにつづく)
 ・だれもどなたも 若い衆様 やんさやんさで ひょしゃおくれ
   ひょしが揃たら 文句にゃかかる わしの文句は 大根畑
   所々に 抜け目がござる そこのところは お許しなされ
   かかる文句は 何をと問えば (口説きにつなぐ)