[わらべ唄]

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 子供たちは、遊びの中で、いつとはしれず作られた唄を、口伝えに歌いついできた。
 遊びにつれて、なか間たちグループで歌う唄は、そのグループによって伝承されてきたもので、子供たちの民謡である。
 古くからのわらべ唄には、子供たちを中心とした民俗行事に関するもの、自然現象に関して歌われているもの、など見られるが、もっとも多いのは遊びの唄である。まりつき、なわとび、鬼遊び、お手玉、はねつき、お手合せなど種類は多い。
 また人の悪口をいい、からかったり、はやしたりする唄、数え唄、となえごとの唄などもある。
 子守唄は、大人が子供に聞かせる唄、または、子守りをする娘の仕事唄とみるのがよいと思われる。
 古くからのものが、滅びたり変質したり、作りかえられたり、また地方により歌われ方がいろいろだったりして、ひとつの唄でも、かなり違っていたりもする。
 全国的に共通して歌われているもので、下松でも歌われている唄も数多いが、このたびはこれははぶいた。