24 まりつき唄

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○ 一番はじめは 一の宮 二また日光 東照宮
  三また佐倉の 宗五郎 四また信濃の 善光寺
  五つ出雲の 大社(おおやしろ) 六つ村村 鎮守さま
  七つ成田の 不動尊 八つ八幡の八幡宮
  九つ高野の 弘法さん 十で東京 心願寺
  あれほど心願 かけたのに 浪子の病は 治らない
一番はじめは(まりつき唄)
 
○ あの向うの おかあさん 嫁にしようじゃ ないかいな
  行きましょ 行きましょ 参じましょ
  木綿着物 百七つ 簞笥長持(たんすながもち) 百七つ
  これだけ仕度を してやるから 後に帰ると 思うなよ
  後に帰りゃせぬと 思わぬが 先の主(さきのあるじ)の 気がしれん
○ あんた方どこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ
  熊本どこさ せん場さ
  「せん場山には 狸がおってさ それを猟師が 鉄砲で撃ってさ
   煮てさ 焼いてさ それを木の葉で ちょっとかくせ」
  「せん場川には えびさがおってさ それを漁師が 網さでとってさ
   煮てさ 焼いてさ それを木の葉で ちょっとかくせ」
○ お米や お米や ねんねんせ われらが十四の 年頃に
  くしくし持って 金持って 観音へ参ろうと 出かけたら
  あとからおばばが 追ってくる
  泣く涙は 舟につみ 舟は泉州 大阪の
  大阪みやげに 何もろた くしとこうがい いつとこせ