5 初詣(はつもうで)

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 正月、家に迎えた神々に年中の一家の安泰と、繁栄をお祈り申すとともに、氏神や霊験(れいけん)あらたかな神のみもとに詣で、家内安全・事業の繁栄をお祈りする、これを当地方では初詣といっている。
 初詣は、まず住居地を支配する、鎮守の神、氏神、産土神(うぶすなのかみ)に詣で一年の安泰を祈り、その年の吉方(きっぽう)(恵方(えほう))の大社に詣でることを報告し、旅の安全を願い、恵方(えほう)の大社に詣でた。
 恵方(えほう)の方に必ずしも大社がない、そこで方位はいわないで、多くの人の詣でている大社に参拝している。数社を回る場合は数の吉凶をとり、三・五・八と○○社を選んでいる。
 新年の暦をみて、来年の恵方は「丙(ひのえ)の方」だから○○社に初詣でしようと楽しみにしたことを思い出す。