この遊びを通して、互いの結びつきを自然のうちに作り、また、道具作りを指導したり、腕前を示すことにより、それなりの自信をつけたようである。
子供の遊びは、竹馬乗り(家の軒から乗るような高いものもあった)凧(たこ)あげ(竹を削り紙を貼り、一メートル・二メートルもある大凧(たこ)もあった)・めんこ・ねんぐい(木で杭を作り、打込んで交互に倒しあう)・すごろく・羽子板等、夜分には家族や近所の者が集り、トランプ・いろはかるた・家族合せ等に興じていた。また、青年や大きな子供は百人一首を取り合い、町並の家々で歌を読み上げる声を聞くことができた。今も過去のような遊びの一部は、少なくなったが正月になると行われている。