このお宮はもと、元町に祭られていたが、今は中市の妙見宮境内にある。祭神は、「沖津彦命(おきつひこのみこと)」「沖津姫命(おきつひめのみこと)」「火産霊命(ほむすびのかみ)」の三神である。山口県風土誌では、創建を天和二年(一六八三)としているが、一説には、天和元年(一六八一)夏ともいう。その由来は、下松の民話・伝説にくわしい。
毎年五月十八日の祭礼は、「荒神社のけんかまつり」と言って勇壮活発、下松のみでなく、近村に聞こえた盛大な名物祭として、参拝者でにぎわったものであるが現在はない。
37 荒神祭(こうじんまつり)