この行事は七夕(たなばた)と同日なので、混同されがちであるが、関係はないと思われる。
「七日盆」または、「盆なぬか日」といわれて、墓掃除や、仏壇のおはらいをする。もともと盆行事の始まる日とされ、花や、しきみを新しく仏壇に供えることで、精霊(しょうりょう)を迎える準備の日を考えられている。
日暮れになると、お迎えの墓参りをするが、これがすむと何となく盆の気分になってくる。この日は朝早くから、楮(こうぞ)の葉を集め、清い水で仏壇のかわらけ・供物台(くもつだい)・香焚(こうたき)等の仏具を清め、仏壇に供えるのである。
この日、朝早く川の水で婦女子は髪を洗うと、髪が美しくなるという。子どもは七度ものを食べ、七度川で泳ぐと、夏病(や)みをしないといった習俗があった。また七度親をおがむ日だともされていた。なお、昔はこの日は「井戸さらえ」をする日ともなっていた。