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下松市の石造文化財 祈りと生活
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二、観音様(かんのんさま)について
4 観音様(かんのんさま) (米川妙光寺(よねがわみょうこうじ))
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米川下谷(くだたに)の妙光寺境内に、整然と安置されており、まことに美しく行儀よく並んでおられる三十三体の観音様である。この観音様は、もともと米川の後山(うしろやま)にあった光明寺という曹洞宗の禅寺の境内およびその周辺に安置されていた三十三体の観音様で、明治十九年(一八八六)に建立されたが、その後今の位置に移したものである。
光明寺とは、曹洞宗永平寺派で長穂の龍文寺(りゅうもんじ)の末寺であり、貞享(じょうきょう)元年(一六八四)五月十七日に、龍文寺二十二世高巌秀天和尚が創建されたお寺である。
その光明寺と、下谷にあった妙音寺とが合併して、昭和三十四年、新たに妙光寺として建立されたものである。