1 子育て地蔵(こそだてじぞう) (大藤谷(おおふじだに))

26 ~ 26 / 171ページ
 米川大藤谷の中央、薬師堂石段下の路傍に、静かにお立ちになっている地蔵様がある。この地蔵様は、古くから里人の間に「子育て地蔵」として厚く信仰され、子供の無病息災、すこやかな成長を祈ってこの地蔵様のお世話をしてきたもので、常に新調されたよだれかけがかけられ、お供え物も欠けることなく捧げられている。
 季節ごとの収穫物、ことに野菜などで、異形のものがとれたらお供えする習慣がある。これは身体障害の子供が生まれたりしないようにとの祈りをこめたものである。
 建立は、享保十九年(一七三四)□月二十日と刻まれている。