身の丈三十センチほどの花崗岩製で、両手を重ね掌(たなこころ)に宝珠(ほうじゅ)を持った座像である。元は大海町橋の西側にまつられていたが道路の拡幅工事のため、今の場所に移された。周南八十八ヶ所第四十九番礼所のお大師様と同居されている。霊験あらたかで今もお大師様と共に信仰する人が多く、常に新しい花やお供えものがある。台座正面に「法界」と刻まれその側面に、宝暦十四年申正月二十四日(一七六四)
施主 大工新五兵衛
念仏一億万遍供養
願主 鏡屋 幸助
と願主・施主の名前が刻まれている。
終戦まで、子供たちにより地蔵まつりが盛大に行われていたが、現在はすたれ、さみしく鎮座しておられる。