目次
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下松市の石造文化財 祈りと生活
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五、石鳥居(いしとりい)について
4、鳥居(とりい) (花岡八幡宮末社火鎮天神前(はなおかはちまんぐうまっしゃひしずめてんじんまえ))
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当社は、江戸時代「閼伽井坊(あかいぼう)」の抱社であったものが神仏分離により、八幡宮境内末社となったものである。この由緒については「下松市の民話・伝説と民謡」の中にある。
この社の鳥居に刻まれている氏名の中に、神仏混淆(こんこう)の姿をみることができる。
右柱 野村喜左衛門(花岡住人)
奉寄進 八木源兵衛門(花岡住人)
村上中務烝(神官)
左柱 八木権之烝(花岡住人)
藤田九左衛門(花岡住人)
寛延二年十月(一七四九)
法印義傳代(閼伽井坊住職)
当時この社の祭事は、抱寺閼伽井坊より案内を受けた神官が定刻に参上して神事を奉仕していた。