1、狛犬(こまいぬ) (松尾八幡宮 拝殿前(まつおはちまんぐうはいでんまえ))

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 天明五年(一七八五)当地を襲った大干ばつによる被害に加えて、翌年天明六年春に発生した豊井村の大火災(徳山領)と災害が続いた。そこで、災害の除去と五穀豊饒(じょう)を神前に祈願して、当地の大地主、弘中維清氏が徳山の住人、石工和泉屋喜兵衛春久に造らせ、天明六年(一七八六)に奉献したものである。
 狛犬は、他とくらべて小さいが本市では古いものであり、力感に満ち、その顔相は悪鬼をかみつくような迫力がある。