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下松市の石造文化財 祈りと生活
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七、石燈籠(いしとうろう)について
4、燈籠(とうろう) (花岡八幡宮一の坂段(はなおかはちまんぐういちのさかだん))
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全高三・五メートルで、三段の台石の上に四つの脚石を組み合わせ、その上に中台火袋と高さ一・五五メートルの笠石を積み重ねた形の変わった燈籠である。
天明七年(一七八七)この地を襲った大飢饉(ききん)により生活に窮した花岡町中の人々が、再びこのような飢饉にみまわれないように、毎夜神前に「お明り」を捧げ、祈願するために奉献したものである。
刻文 「常夜燈 花岡町中
天明八年」
とあり、以来昭和二十年頃まで毎夜献燈されていた。