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下松市の石造文化財 祈りと生活
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七、石燈籠(いしとうろう)について
6、燈籠(とうろう) (平田浄蓮寺(ひらたじょうれんじ))
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浄蓮寺の山門を入ると、本堂の前面左右に花崗岩製で、高さ三・二メートル、笠幅およそ九四センチの大きい燈籠がある。
寺内にあるものとしては市内では最も大きいもので、寺の伽藍(がらん)にふさわしい見事なものである。
寄進者 和田利右衛門平盛房
建立 文久元年酉十一月(一八六一)
和田氏は徳山藩の持弓高十五石の下士であるが、いかなる心願があったのか、東は下松から西は防府まで二十二か所の神社や寺院に鳥居や燈籠、手水鉢、宝塔などを寄進した大変奇特な人である。