7、燈籠(とうろう) (笠戸本浦笠戸神社(かさどほんうらかさどじんじゃ))

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 海辺の町なみに入ると変わった形のこの燈籠が目につく。大きな自然石(赤御影石)を曳(えい)航し持ち帰って現在地にすえたものである。(二年前まで道路わきにあったが鳥居の内側に移転)火袋だけ人工で他は総て自然石である。台脚の高さ一・五メートル、幅七〇センチ、厚さ四〇センチで次のように刻まれている。
 「奉燈 氏子中  明治三年六月」
里の人々が航海安全と豊漁を祈願して献燈したものである。この脚台の上に一メートル四方、厚さ二〇センチの火袋台石をおき、笠石(径五〇センチ、厚さ一〇センチ)が乗せてある。形は何となく珍奇な感がするが、回船の形を象徴しているようである。