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下松市の石造文化財 祈りと生活
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[十、墓(はか)]
1 墓(はか) (乳母(うば)) (昭和通松心寺(しょうわどうりしょうしんじ))
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永心寺殿の墓の近くに法号を
「長昌院殿幸安壽慶大姉」
という墓がある。高さ一二五センチで、長昌院殿は祥光院殿の乳母である。そのため土地の人は乳母の墓と呼んでいる。承応三年(一六五四)八月二十日になくなられた。
墓の表面はほとんど風化して文字は解読できないが、古文書によって判読したところによると姫の母、姫、乳母と三人が隣り合って墓地に葬られている。
(七七ページを参照)