目次
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下松市の石造文化財 祈りと生活
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[十一、石碑(せきひ)]
3 石碑(せきひ) (原田重庸(はらだちょうよう)) (大河内(おおこうち))
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原田重庸先生は、下松市大河内に住み、降松神社の宮司であった。付近の子弟を集めて教育し、一時は百人もいたという。先生の没後、教えを受けた「大木坂治郎」「岩根亀左衛門」が発起し、門弟百人余りの協力によりこの石碑を建てた。門弟の建てた先生の彰徳碑としては、市内では最大であろう。
建碑は、明治二十五年十二月十八日(一八九二)碑には先生の辞世の和歌が刻まれてあるが、すでに滅して不明のところがあるが判読すると。
大御代に嬉しみ居をながらえて
かみのみかどと八千代楽しむ
八十九翁重庸