このことからでも、土地の人たちが何かを信じ、何かにすがろうとする気持が強く、いわゆる信仰の厚かったことがうかがわれる。
元来恵美寿様は、七尾七谷がそろった所でなければおしずまりにならないとされており、この場所が恵美寿様のお気持にかなった所としておまつりし、里人はこの地を恵美寿谷と呼び、おしたいし尊敬してきたものである。
なお、恵美寿様としておまつりはしているが七個の石をよりどころとしておまつりしていることから、
七福神
大黒天 恵美寿 毘沙門(びしゃもん)天 弁財天 福禄寿
寿老人(じゅろうじん) 布袋(ほてい)
この七福神信仰にまつわるもので、「福徳円満」「長寿息災」を祈願したものではないかと考えられる。