[度参碑(どさんひ)について]

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 神社やお寺の境内で、一定の距離を一〇〇回往復してその度ごとに祈願をするときの標識として立てた石碑で、その中に一〇回毎に裏返したり、位置をかえたりする木片があるものが多い。神仏に願をかけたり、お願いのお礼に百度詣をするときに、その度数(どすう)を数えるための石造物で「お百度石」とも呼んでおり、「百度参」(おひゃくどまいり)、「百度詣」(おひゃくどもうで)ともいい、お百度をふむ便宜をはかった。
 昔の人たちが一心にお願いをしている姿が偲(しの)ばれる碑である。