1 お百度札(ひゃくどふだ) (大海町後野社(おおのみちょううしろのしゃ))

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 このお百度札は、文久二年(一八六二)に神田嘉兵衛・河村武兵衛が寄進したものである。
 個人の心願や、家族・親しい人の病気平癒や安全などの祈願で、お社の入口から拝殿まで百度往復するのである。一度の祈りごとに札でおぼえをし、十回済むと十枚の札をおくというようにする。
 昔から極寒でも裸足(はだし)での度詣りが御利益(ごりやく)があるといわれた。千度詣りもあり家族に病人があったのか、幕末騒然の時代で、他に心願の筋があったのか今は知るよしもない。