目次
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下松市の石造文化財 祈りと生活
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十五、手水鉢(てみずばち)について
2、手水鉢(てみずばち) (花岡八幡宮(はなおかはちまんぐう))
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多宝塔の横に手水舎がある。建物は「昭和四年踊山中」とあり、引山の解散による基金で再建されたものである。この中に市内で最も大きい手水鉢がある。台石、脚台、手水石と三つの大きな石を組み合せている。
手水石 高さ 五〇センチ
上部 一・五メートル~九〇センチ
下部 一・一メートル~五〇センチ
重量 約四トン
刻文には、「奉献文化元甲子年(一八〇四)願主河村文右衛門」とあり傍らに「喚水碑」がある。それまでは、手水用の水を運び上げていたが、明治末年、水源地(浴川(えきがわ)の上流)の寄贈により、引き水をした時の記念碑である。