自然石をかけ渡しただけのものは古くからあったが、構造的な石橋は桃山時代(一六世紀後半の約一五年間)になってはじめてあらわれた。
多くは橋脚を立て、橋桁(はしげた)をかけ 勾欄(こうらん)(注)(高欄)を設けているが、橋脚や勾欄をつけないものもある。江戸時代(一六〇三年~一八六七年の約二六〇年間)になって、中国からアーチ式の橋台を設ける眼鏡橋の構造が輸入された。米川下谷の橋はこれに該当するものと思われる。
(注) 勾欄(高欄)=宮殿・社寺・廊下・橋などの、端の反り曲った欄干(らんかん)のこと。