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下松市の石造文化財 祈りと生活
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十七、石橋(いしばし)について
1、石橋(いしばし) (下谷(くだたに))
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基礎から橋脚部はもとより、ほりの部分にいたるまで、総てが石造りという橋はこの地方では大変珍しいものであり、大正五年十月と建設を標示した欄干の一部をなす標柱石が残っている。
その珍しい石橋が米川の下谷に現在かかっていて、県道下松鹿野線の道路橋として利用され、橋としての役目を十分につとめ、基礎部分をはじめとして、どの部分も石組みがいささかの狂いもない。
橋の上部は普通の道路の状態で、大型バスやトラックが通っており、橋ということがわからない。しかし、離れて見るとなるほどとうなずける橋である。