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下松市の石造文化財 祈りと生活
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十八、[法身塔]
法身塔(ほっしんとう) (久保市金比羅社(くぼいちこんぴらしゃ))
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久保市金比羅社の境内に、宝永五年(一七〇八)に建てられている。久保地区にある石造物では最も古いといわれている。
寄進 久保市原田家
塔高 約一・三メートルの六角塔
刻文 曩祖道観謹執日輪当千経手書
毎石處々納之予亦追思其善業
書寫小石以納千郊伏冀上謝四
恩下安萬民因銘焉
「私の先祖は日々経典を石に書いて各地に納めていた。私も先祖のこうした善行を思い小石に写経して各地に納経します。願くばこれによって一(ひとつ)には四恩に報じ一(ひとつ)には人々の安穏を祈ります。」という意味のことが刻んである。原田義信氏の発願によるものである。