石塔(せきとう) (花岡八幡宮(はなおかはちまんぐう))

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 閼伽井坊塔婆多宝塔(重文)の傍らに二重の石塔がある。塔は華麗で整った細かな手法をもって建てられて、その姿の美しさにひかれるが、意外とその存在が見落とされている。
全高 一・八メートル
台石 一辺五六センチの方形
一層 下から四〇センチのところに、一辺五二センチの方形
二層 下から四八センチのところに、一辺四六センチの方形
かって、国立奈良博物館長の故小林博士が視察の折、「この石塔は鎌倉時代のものだが、上の石は後に改められている。」といわれた。多宝塔と見比べると何か一致するものがある。